江戸っ子代表・カシピーの連載トーク
Vol.7 自分の音楽

ちょこちょこ、あっちこっちで、演奏したり、人の演奏を観にいったりする機会が多い。それでも、昔より随分減ったのだが。他のハーモニカプレイヤーの、演奏に接する機会はほとんど無くなってしまった。別に避けているわけでもないのだが、あまり興味がなくなってしまったんでしょう。アッと驚くようなことしてる人は、ほとんどいないし、演奏の上手い下手ではなく、曲とか音楽のスタイルが皆一緒だからね、あまりジャンル分けしても意味無いんだけど自らその、ジャンルの囲いの中に、入っているような人たちが多いし。真のオリジナリティなんてのは、難しい。



94年に、ロンドンに行った時、たまたま、知り合いの、つてで、ロンドン在住の日本人ベーシスト、クマ原田氏に会う事が出来た。元ストーンズの、ミック・テイラー、リンダ・ルイス、ペンギンカフェ・オーケストラ、ヴァン・モリソン等々数々のレコーディング、ライブをサポートするブリティッシュ・ロック界の重鎮といえるだろう。クマさんの、スタジオへ行ったんだが、場所はAngelと言う所で、アンティークショップが沢山あって、土曜には、マーケットが開かれる。平日は静かな街だ。もう、どうやって行ったか覚えていないけど。日本でいうホームスタジオだけれど、確かレコーディングルームは2つぐらいあったような?入り組んだ造りで、話をした部屋へ行くのに通ったんだが玄関もすぐ分からなくなった。NHKの、ハコバンをやっていて、60年代後半に、渡英、右も左も分からない状態だったとのこと、そりゃそうだろうな。そのころからの、友人が、イアン・デューリー&ブロック・へッズのバンマス、チャズ・ジャンケル。チャズのソロアルバムに、クマさんが参加しているので、聞いてみたら判明しました。ちなみに、チャズは、クインシー・ジョーンズが、大、大、大ヒットさせた「愛のコリーダ」の、作曲者。儲かったろうな。数々のレコーディングの逸話を聞いたんだが、ヴァン・モリソンのレコーディング、全然進まなくて、深夜にみんなでセッションしていて、「このまま、だったら明日帰ろうと、思っていた所に、ヴァンがスタジオに、降りてきて歌いだしたんだよ、びっくりした!マジック!俺は、ヴァンの前に座ってたから、コードをフォローして、それが、あの曲なんだよ」ロックにはマジックがあると、俺は信じていますよ。


印象的だったのは、「もう、ドラッグと女の話は、いいよ。自分の音楽の話をしよう」と、他のミュージシャンに言っているってこと。僕の師匠アリちゃんこと、松田幸一氏も、口癖のように「自分の音楽をつくらな、アカン」と言っていたっけ。僕自身は、果たして作れているかな?自分の音楽。

<プロフィール>
鹿志村茂臣(The Whooligans)

エアコンも直せる、ブルース・ハーモニカプレイヤー。 ちなみに、日本最高のパブロッカーおしょう氏の命名によるブルースネームは "エアコンスリム"、 なかなかCool! ザ・フー・
トリビュートバンド、THE WHOOLIGANSのVo&仕切り担当。 自らのハーモニカ・インスト・ロックバンド、 Battersea Power Stationを率いて東京で活動中。

Nobember 27, 2003

本日の1枚
坂本 千夏 「Boogie Queen」

話の流れから行くと、ここでさりげなく自分のバンドのCDなんか取り上げたいが、ないんだなこれが。と言うことで、私のセッション初仕事CD。本当に売ってるか?自分で買いに行きました。他にも、同じ事務所の仕事をいくつか、したのですが、他のセッションは採用されたのかも不明ですねぇ。 Track1、8の2曲に入っています。1の方は、今聞いても、恥ずかしい、出来ですが。8のほうは、結構ベストテイクだと思っています。っーか、そこから進歩してないのね・・・・94年のCDですんで、残念ながら廃盤でしょう。あるとすれば、1枚10円コーナーかな?まぁ、スタジオ・ミュージシャンは全く向いてないってのも、よく分かりましたね。バブルの影響は俺の所まで、来てたのかな? 当時、俺にも、仕事来たんだからね。

 

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